甘酒の歴史を紐解く！～古来からの健康飲料の進化～甘酒は時代と共にどのように変化してきたのか！？
💡 甘酒の歴史は古く、古墳時代から存在していた
💡 江戸時代には庶民の健康飲料として親しまれていた
💡 現代では健康志向の高まりから再び注目されている
それでは、甘酒の歴史を章立てて詳しく見ていきましょう。
甘酒のはじまり：古代から中世までの甘酒
甘酒の歴史は、日本文化の歴史そのものと言えるかもしれませんね。
✅ 甘酒の歴史は古く、古墳時代に朝鮮半島から伝わった「一夜酒」が起源とされています。その後、酒粕を使った「糟湯酒」が万葉集に登場するなど、時代と共に呼び名や製法が変化してきました。
✅ 平安時代には貴族が冷やした甘酒を好んで飲み、室町時代には庶民に「醴酒」として親しまれていました。江戸時代には「甘酒売り」が登場し、現代のように冬に飲む飲み物というより、夏の暑さ対策として人気を集めていました。
✅ 江戸時代には甘酒が健康ドリンクとして推奨され、幕府が値段を規制していたという記録もあります。甘酒は栄養価が高く、疲労回復効果も期待できることから、当時の庶民にとって大切な飲み物だったことが分かります。
さらに読む ⇒酒粕通販なら日本酒と酒粕の専門店「酒乃竹屋/TAKEYA」｜公式オンラインショップ出典/画像元: https://www.sake-kasu.com/blog/?p=1010様々な呼び名や製法で、人々に愛されてきたんですね。
甘酒の歴史は古く、日本書紀に記される720年以前から存在していました。
平安時代以前の書物には、「醴」や「醴酒」という表記で登場し、米と麹と酒を用いた酒として、宮中の高級酒のひとつとして夏に飲まれていました。
木花咲耶姫が醸した「天甜酒」という甘酒も、日本書紀に記されています。
一方、酒粕を使った甘酒は、万葉集に「粕湯酒」として登場し、当時の庶民が飲んでいたことがわかります。
甘酒は古代から中世にかけてさまざまな形で存在し、人々の生活に深く根ざしていたことがわかります。
へぇ、こんなに歴史が長いんですね！
江戸時代の甘酒：文化と生活に根ざした飲み物
江戸時代には甘酒は夏の飲み物として認識されていたんですね。
公開日:2015/04/17
✅ 甘酒は江戸時代では夏の飲み物で、夏バテ防止や暑気払いに飲まれており、俳句の夏の季語にもなっていた。
✅ しかし、実際には一年中売られており、冬も温めて飲まれていた。
✅ 江戸時代前半には甘酒は夏の季語ではなかったと考えられ、夏の風物詩となり、俳句の季語になったのは江戸時代中期以降である。
さらに読む ⇒KENブログ 風のように、しなやかに出典/画像元: https://kenyu.red/archives/1277.html甘酒が庶民の生活に深く根ざしていたことがわかりますね。
江戸時代は、1603年から1868年までの265年間続いた長い時代で、甘酒は文化・生活に深く根ざしていました。
江戸時代前期 1597年に「易林本節用集」で「甘酒」の文字が初めて登場し、以降、料理本や辞書、俳句などに多く見られるようになりました。
1643年の料理書「料理物語」では、甘酒の作り方として麹を水に浸し、絞り汁を米と合わせて発酵させる方法が記されています。
俳諧においては、夏の季語として扱われていました。
江戸時代中期 甘酒は飲み物だけでなく、料理や菓子づくり、醤油などの調味料づくりにも活用されるなど、産業にも浸透していきました。
夏の飲み物とされていた甘酒が、冬の飲み物として認識されるようになり、松尾芭蕉の俳諧や当時の噺本にも冬に飲まれる様子が記されています。
1712年の辞典「和漢三才図会」には、甘酒の作り方として米、麹、水で作るレシピが記載され、麹の粒のあり・なしによる好みが生まれたことがわかります。
江戸時代後期 江戸市中に甘酒屋や甘酒売りが増え、夏にも売られるようになりました。
1814年の随筆集「塵塚談」や1822年の「明和誌」には、甘酒が四季を通じて販売されていたことが記されています。
江戸では四季を問わず甘酒が売られていた一方、京都・大阪では夏のみだったことが、1867年の「守貞謾稿」という書物からわかります。
「守貞謾稿」には、江戸では1杯8文、京都・大阪では1杯6文で売られていたという記述があり、現代の価値で200円前後の価格だったと考えられます。
江戸時代を通して、甘酒は人々の生活に欠かせない飲み物であり、その飲まれ方や認識は時代とともに変化していきました。
また、甘酒は単なる飲み物としてだけでなく、文化や産業においても重要な役割を担っていたことがわかります。
江戸時代の人々も甘酒を愛飲していたんですね！
甘酒のルーツ：古代から中世への発展
甘酒は、古くから人々の健康を支えてきたんですね。
公開日:2024/04/24
✅ 甘酒は、日本伝統の飲み物で、冬には温めて、夏には冷やして飲まれます。栄養価が高く、特に葡萄糖、酵素、発酵代謝物質が豊富で、免疫力向上、消化促進、腸内環境改善などの効果が期待できます。
✅ 甘酒には、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類があり、米麹甘酒は米麹を、酒粕甘酒は酒粕を原材料として作られます。米麹甘酒は、酵素の働きで米のデンプンが分解され、葡萄糖が豊富に含まれます。酒粕甘酒は、酒粕に砂糖を加えて作られ、米麹甘酒よりも甘みが強く、アルコール分も含まれます。
✅ 甘酒は、日本において古くから親しまれてきた飲み物で、その歴史は古墳時代まで遡ると言われています。近年では、健康志向の高まりから、免疫力向上や腸内環境改善効果があるとして、再び注目されています。
さらに読む ⇒韋恩的食農生活是一個專家介紹保健營養、食安、食農、生活科技的地方出典/画像元: https://www.agrifood.life/archives/2561甘酒は、時代を超えて愛されている飲み物なんですね。
甘酒は、古くは「一夜酒」や「醴」と呼ばれ、奈良時代の「日本書紀」にも登場する歴史ある飲み物です。
米芽を糖化剤として用いた「一夜酒」が起源と考えられ、その後、麹菌が入り込むことで今日の甘酒や清酒へと発展していきました。
平安時代には貴族が冷やした甘酒を飲み、室町時代には「醴酒」として夏場に売られていました。
甘酒は、日本酒のルーツでもあるんですね！
江戸時代の甘酒：国民の健康飲料として
江戸時代の甘酒は、まさに国民の健康飲料だったんですね。
公開日:2022/05/18
✅ 甘酒は、古墳時代から親しまれてきた歴史のある飲み物で、奈良時代の日本書紀にも登場しています。
✅ 酒粕を使った甘酒は万葉集にも登場し、平安時代には貴族の間で夏の飲み物として人気がありました。
✅ 江戸時代以降は庶民にも広まり、栄養ドリンクのような役割を果たしていましたが、現代では「飲む点滴」として栄養価の高さから再び注目されています。
さらに読む ⇒甘酒の歴史とは？江戸時代は「栄養ドリンク」として大人気だった？出典/画像元: https://tempe-oneface.com/kinkatsu/14545/甘酒が現代でも人気があるのは納得ですね。
江戸時代には、栄養豊富で体力回復効果のある夏の飲み物として庶民に普及し、幕府も甘酒を奨励していました。
甘酒という名称は慶長年間(1596－1614年)に初めて登場し、江戸時代には旅人や荷役使役者向けに道中の茶屋で振る舞われるなど、国民の健康飲料として親しまれていました。
江戸時代の人々は、甘酒を色々な場面で楽しんでいたんですね。
明治以降の甘酒：衰退と復活
明治時代以降は、甘酒が衰退してしまったんですね。
公開日:2022/09/23
✅ 「元気をつくる!麹の甘酒図鑑」は、全国のおいしい「麹の甘酒」を164品厳選した日本初の甘酒ガイド本です。
✅ 麹の甘酒の栄養と効用、材料、歴史など基本知識を網羅し、米と麹、水のみで作られるノンアルコール・砂糖不使用の健康飲料であることを解説しています。
✅ 甘酒には、腸内環境改善、免疫力アップ、疲労回復、ダイエット効果、美肌効果など、様々な健康効果があることが紹介されています。
さらに読む ⇒全国発酵マップ - 全国発酵マップ出典/画像元: https://hakko-times.com/column/hakko-kyokasho/甘酒が再び注目されているのは、健康効果が認められているからでしょうか。
しかし明治時代以降、酒税法の制定により庶民の自家醸造が禁止され、甘酒は衰退していきました。
近年、甘酒の健康効果が再認識され、再びブームとなっています。
甘酒は、米麹から作られたアルコールと栄養成分を豊富に含む、日本古来の発酵文化の結晶であり、現代でも健康的な飲み物として注目されています。
甘酒は、昔も今も、人々の健康を支える飲み物なんですね。
このように、甘酒は長い歴史の中で、人々の生活に寄り添い、進化を続けてきました。
💡 甘酒は、古くは「一夜酒」や「醴」と呼ばれていた
💡 江戸時代には庶民の健康飲料として親しまれていた
💡 現代では健康志向の高まりから再び注目されている
