陸上養殖で日本の食卓を変える?サーモン養殖の未来三菱商事とマルハニチロが富山県で設立した「アトランド」が注目
富山県で誕生!三菱商事とマルハニチロがタッグを組み、海洋深層水で育てる「グリーン」な陸上養殖!安定供給と環境負荷低減で、未来のサーモン漁業を創造!
アトランドの「グリーン」で「スマート」な養殖
アトランドの陸上養殖事業が「グリーン」と言われる理由は?
環境負荷低減のため
海洋深層水を使ったアワビの蓄養は、富山県ならではですね。
公開日:2018/12/05

✅ 富山湾の海洋深層水で育った入善漁協の「海洋深層水アワビ」を使った「あわびご飯弁当」が、北陸自動車道の有磯海サービスエリアで販売開始されました。
✅ 弁当には、刻んだアワビと入善産コシヒカリを海洋深層水で炊き込んだご飯、アワビの天ぷら、生麩、シメジの煮物、コンブ、干しエビの酢あえなどが添えられています。
✅ 2002年から海洋深層水を使ったアワビの蓄養を始めた入善漁協は、2011年から町内の小中学校で「あわびご飯」を提供し、2014年から弁当販売を開始しました。将来的には北陸新幹線駅弁を目指しています。
さらに読む ⇒ページ深層水ってすごい【海洋深層水研究会】出典/画像元: https://www.shinsousui.com/info/post-81.html海洋深層水は、アワビの生育に適しているんですね。
アトランドは、国内生産によるカーボンフットプリント削減、富山湾の海洋深層水利用による電力使用量削減、再生可能エネルギーの活用を目指し、「グリーン」な陸上養殖事業を実現します。
入善町が選ばれた理由は、豊富な水資源に加え、海洋深層水の利用により電力消費量を削減できること、そして、地産地消によるカーボンフットプリントの削減などが挙げられます。
アトランドでは、海洋深層水を活用することで、サーモンの理想的な育成環境を作り出し、よりおいしく、より栄養価の高いサーモンの生産を目指しています。
また、再生可能エネルギーの活用なども検討しており、持続可能な水産事業として、大きな期待が寄せられています。
海洋深層水で育てたアワビを使ったお弁当が、サービスエリアで販売されているんですね。
マルハニチロの貢献とアトランドの目標
マルハニチロはアトランドにどんな貢献をするの?
水産知識と経験を提供
マルハニチロが持つ水産物の知識や経験は、アトランドの事業にとって大きな財産になるでしょう。
公開日:2022/09/05

✅ 三菱商事とマルハニチロは、富山県入善町にサーモンの陸上養殖事業を行う合弁会社「アトランド株式会社」を設立し、2025年度の稼働開始を目指します。
✅ アトランドは、デジタル技術を活用した持続可能で効率的な養殖体制を構築し、地産地消型ビジネスモデルの実現、脱炭素化への貢献を目指します。
✅ 世界的にサーモン需要が拡大する中、従来の海面養殖では適地が限られることから、陸上養殖によって国産サーモンの供給を拡大し、地産地消モデルの実現を目指します。
さらに読む ⇒株式会社日本インタビュ新聞社出典/画像元: https://www.media-ir.com/news/?p=93384デジタル技術を活用した養殖体制は、効率化と品質向上に大きく貢献すると思います。
マルハニチロは、143年の歴史の中で培ってきた水産物の知識や経験を活かし、アトランドの事業に貢献していきます。
アトランドはデジタル技術を活用した持続可能なサーモン生産体制の構築、地産地消型ビジネスモデルの実現、低・脱炭素化への貢献などを目指しています。
国産サーモンの供給拡大、期待しています!
海洋深層水の活用
海洋深層水は何に使われている?
飲料水や食品など
海洋深層水は、水産養殖だけでなく、様々な分野で活用されていますね。

✅ 海洋深層水は、太陽光が届かない水深200m以深にある水で、表層水に比べて清浄性が高く、低温安定性に優れ、ミネラルなどの無機富栄養素が豊富という特徴があります。
✅ 清浄性が高い理由は、表層水に比べて人間の活動による汚染の影響を受けにくく、植物プランクトンや海藻も少ないため、病原菌や細菌も少ないことです。また、長期間かけて深海に沈降する過程で浄化・ろ過されることも要因です。
✅ 海洋深層水は、飲み水や化粧品などの基剤として使われるほか、漁業や農業、畜産業など、幅広い分野で活用されています。その豊富なミネラル分を摂取することで、健康増進や美容効果が期待できることも大きなメリットです。
さらに読む ⇒天然水を宅配・ウォーターサーバーを供給富士山・南阿蘇・島根・沖縄【公式】ウォーターワン出典/画像元: https://waterone.jp/column/04/海洋深層水は、ミネラルが豊富で、様々な分野で活用されているんですね。
海洋深層水は、飲料水や食品、化粧品などの製品に使われ、カキの蓄養・浄化やアワビの養殖、さらにパックごはんの製造などでも活用されています。
海洋深層水って、お料理にも使えるんですね。
日本の食料自給率向上と持続可能な水産事業に向けて、陸上養殖は大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。
💡 三菱商事とマルハニチロが設立した「アトランド」が、富山県で陸上サーモン養殖事業を開始
💡 富山湾の海洋深層水を活用し、環境負荷を低減したサステナビリティに配慮した養殖を実現
💡 デジタル技術を活用した効率的な生産体制を構築し、食料自給率向上とSDGs目標達成を目指している