食品値上げラッシュは止まらない？2025年の動向と消費者の変化値上げの現状と今後の見通し

✅ 2025年2月には飲食料品の値上げ品目数が1656品目に達し、前年同月比で30品目（1.8%）の増加が確認され、年間累計では8867品目に達し、前年比で約90%の増加となっています。

✅ 値上げの要因としては、原材料高が最も多く、97.6%を占め、輸送コストの上昇による値上げも79.4%と過去最高レベルです。また、人件費の影響を受ける品目数は50.9%となり、初めて半数を超えました。

✅ 今後、円安により輸入物価が上昇し、賃上げによる人件費増加も重なり、値上げ圧力が緩和されるのは難しいと考えられます。2025年の値上げ品目数は、早ければ4月に年間累計で1万品目を超え、年間では1.5万〜2万品目に達する可能性があります。

✅ 2023年は、食品値上げが記録的なペースで進み、累計3万2396品目が値上げされました。これは過去30年で例を見ない規模であり、バブル崩壊以降で最も激しい値上げラッシュとなりました。値上げの要因は、原材料費高騰、エネルギーコスト上昇、円安などが挙げられます。値上げは、特に2023年2月には冷凍食品や練り製品、つゆ・だし製品、菓子類などで集中し、その後も1カ月当たり2000～3000品目前後が値上がりしました。しかし、2023年後半からは、消費者の買い控えや値上げ疲れが影響し、値上げの勢いは大幅に減速しました。

✅ 2024年の食品値上げは、2023年に比べて小康状態が続くと予想されます。2024年1月から5月までに値上げが決定している品目は、3891品目で、2023年の約6割減となっています。値上げ率は平均17％と高水準で、特に輸入製品では、最大50％以上の値上げが行われているものも見られます。2024年の値上げは「加工食品」が最も多く、全体の約半数を占めています。次いで「調味料」、「酒類・飲料」、「菓子」の順となっています。

✅ 2024年は、人件費による値上げが増加する可能性があります。また、電気代や円安の再加速も懸念されています。企業は、値上げによる影響を最小限に抑えるため、価格戦略を見直したり、コスト削減を進めたりするなど、様々な対応策を検討しています。一方、消費者にとっては、家計への影響が大きいため、節約や買い物の仕方を工夫するなど、賢く消費していくことが重要となります。

✅ 2024年7月以降、食品の値上げは1万品目を突破し、3年連続で増加しています。特に、円安の影響が大きく、値上げ要因の約3割を占めています。

✅ 原材料高や包装資材の高騰も値上げ要因となっており、今後も値上げが続く見込みです。特に今秋は、10月以降、値上げが加速すると予想されます。

✅ 値上げは今後も続く見込みですが、円安の進行状況や原材料価格の動向によっては、当初の予想を上回る可能性もあります。消費者への丁寧な説明など、対応策を検討する必要があるでしょう。

💡 食品の値上げは、原材料高騰や物流費上昇などが主な要因

💡 値上げは、消費者の購買行動に変化をもたらし、節約意識が高まっている。

💡 企業は、値上げの影響を最小限に抑えるため、価格戦略を見直したり、コスト削減を進めたりするなど、様々な対策を講じている。