ノリの不作は他人事じゃない? 地球温暖化が日本の海苔に及ぼす影響とは?海苔養殖への地球温暖化の影響と、その対策
温暖化が日本の食卓を脅かす! ノリ養殖は深刻な打撃を受け、生産量激減。赤潮、クロダイ食害、高温… 伝統の味を守るため、海苔業界は苦境に。イカナゴ、アナゴ漁も不漁に見舞われ、海の異変は止まらない。しかし、諦めない! 高温に強いノリ品種の開発やブルーカーボン活用の試みも。未来の海を守り、持続可能な食文化を育むための戦いが今、始まる。
温暖化がもたらす日本の漁業の危機 ノリ、イカナゴ、アナゴ...
地球温暖化は日本の漁業にどんな影響を与えている?
深刻な被害をもたらしている
地球温暖化は、ノリだけでなく、イカナゴやアナゴといった、他の漁業にも影響を与えているんですね。
これは日本の食文化全体にとって、大きな問題です。
公開日:2023/04/03

✅ 地球温暖化は、海水温の上昇によるクロダイの食害、ノリの生育への影響、イカナゴの不漁、アナゴ漁の不振など、日本の食文化に欠かせない食材の生産に深刻な影響を与えており、漁業の未来を脅かしています。
✅ 一方で、海藻や海草を活用した「ブルーカーボン」によるCO2吸収が、海洋環境改善と漁業の持続可能性を両立させる新たな取り組みとして期待されています。
✅ 兵庫県では、ノリ養殖やアマモの育成によるCO2吸収量を算定し、その取り組みを推進することで、食文化の存続と環境保全の両立を目指しています。
さらに読む ⇒出典/画像元: https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202304/0016208054.shtml漁獲量の減少は深刻ですね。
特にイカナゴは半世紀前の1割にまで減少しているとは驚きです。
ノリ、イカナゴ、アナゴと、食卓に欠かせない食材が危機に瀕しているというのは、気がかりです。
地球温暖化は、気温上昇に加え、海水温の上昇を引き起こし、日本の漁業に深刻な影響を与えています。
ノリ養殖- 兵庫県南あわじ市では、クロダイによる食害が深刻化し、漁期が短縮される事態に。
- 海の栄養不足と海水温上昇により、ノリの 色落ちや生産時期のずれが生じ、高品質なノリの生産が困難になっています。
イカナゴ漁- 記録的な不漁が続き、漁獲量は半世紀前の1割にまで減少。
- イカナゴの餌となる動物プランクトンの減少や水温上昇が原因と考えられています。
アナゴ漁- 漁獲量は30年前の約7%にまで減少。
- 水温上昇により、稚魚の餌が減少し、暖水を好むハモの漁獲量が増加しています。
日本酒に合う美味しい肴が減ってしまうのは困りますね。何か対策はないんですか?
ブルーカーボン 海藻が秘める可能性
海の藻が地球温暖化対策に役立つってホント?
海の藻はCO2吸収に役立つ!
ブルーカーボンという言葉は初めて聞きました。
海藻が二酸化炭素を吸収するなんて、面白いですね。

✅ 兵庫県は、県内産の養殖ノリがブルーカーボンとしてどれだけのCO2を吸収できるのかを研究するため、「ノリ養殖に関するブルーカーボンクレジット検討委員会」を設置しました。
✅ 検討委員会では、ノリ養殖におけるCO2吸収量や固定量の算定方法、乾燥などの工程におけるCO2排出削減策などを調査・検討します。
✅ 2025年までに、環境配慮型養殖ノリのブランド化を目指し、脱炭素型「兵庫のり」として販売していく計画です。
さらに読む ⇒ブルーカーボン出典/画像元: https://bluecarbon.jp/initiatives/002446.html兵庫県での取り組みは素晴らしいですね。
環境保全と漁業の持続可能性の両立を目指すというのは、とても重要な視点だと思います。
ブルーカーボン- 海藻や海草が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」に着目し、海藻類を活用した取り組みが進められています。
- 兵庫県では、養殖ノリのCO2吸収量を活用した研究が進められています。
温暖化による海の異変は、日本の食文化を支える漁業の未来を脅かしており、持続可能な対策が求められています。
へー!海藻が地球温暖化対策に役立つなんて、すごい!
温暖化に立ち向かう 新しいノリ品種開発への挑戦
温暖化でノリ養殖がピンチ?どう対策してるの?
高温耐性品種開発中
農研機構の研究発表会は、様々な情報が得られそうですね。
水産研究機関の専門家が、気候変動の影響と適応策について講演するとのことなので、興味深いです。

✅ 農研機構は、農林水産省委託プロジェクト研究「農林水産分野における気候変動対応のための研究開発」の平成29年度研究成果発表会を開催します。
✅ 発表会では、農業と水産業における気候変動の影響評価と適応策に関する成果を講演会とポスター発表で紹介し、参加者との意見交換を行います。
✅ 講演会では、水産部門と農業分野に分かれて、気候変動が農水産業に及ぼす影響とその適応策について、農水省や研究機関の専門家による講演が行われます。
さらに読む ⇒農業協同組合新聞出典/画像元: https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2018/01/180131-34510.php24℃以上でも育つノリ品種の開発は、画期的ですね!温暖化の影響を受けにくいノリが誕生すれば、日本のノリ養殖の未来は明るくなるかもしれません。
このような問題を解決するため、水産研究・教育機構中央水産研究所水産生命情報研究センター長の加藤雅也さんらのグループは、24℃以上でも育つノリ品種の開発に取り組んでいます。
ゲノム解析などの技術を活用し、高温耐性のある遺伝子を特定し、交配によって高水温に強いノリを開発しています。
この研究によって、温暖化の影響を受けにくいノリが誕生し、日本のノリ養殖の将来を担うことが期待されています。
温暖化に強いノリが開発されるのは、本当に頼もしいですね!
地球温暖化は、日本のノリ養殖に深刻な影響を与えていますが、様々な対策が講じられています。
未来の食卓を守るために、私たちもできることを考えていきたいですね。
💡 地球温暖化は日本のノリ養殖に深刻な影響を与え、生産量の減少を招いています。
💡 ブルーカーボンや新しいノリ品種の開発など、様々な対策が試みられています。
💡 持続可能な漁業と食文化を守るために、私たちもできることを考える必要があります。