『亡命ロシア料理』を紐解くグルジア料理への誘いとは？『亡命ロシア料理』が伝える食の記憶と、グルジア料理の魅力
ソ連時代から愛されるグルジア料理を通して、祖国へのノスタルジーと文化批評を描いたエッセイ『亡命ロシア料理』。亡命ユダヤ系ロシア人作家が、料理を文化・言語と捉え、食道楽的に世界を考察する。ハルチョーなどグルジア料理の魅力を紐解き、レシピ紹介や読書会を通して食の楽しみを提案。手間暇かけた料理と、故郷への思いが、読者の胃袋と心に響く。食を通して文化を味わう、新たな読書体験を。
ボルシチへの挑戦
なぜ著者は、手間暇かけた料理に魅力を感じたの？
文化や歴史を理解する姿勢に共感したから。
今回は、東ヨーロッパ発祥のスープ料理、ボルシチに焦点を当てます。
ウクライナ料理としても知られるボルシチの魅力をご紹介します。
✅ ボルシチは、東ヨーロッパ発祥の酸味のあるスープで、ビーツを主材料とするウクライナ料理が代表的。肉や野菜を煮込み、サワークリームなどを添えて食べる。
✅ ボルシチは、様々なバリエーションがあり、具材や提供方法も多様。地域やレシピによって異なり、温・冷どちらでも楽しまれ、パンプーシュカなどを添えることもある。
✅ 2022年には、ウクライナのボルシチの料理文化が、ロシアのウクライナ侵攻により脅かされているとして、ユネスコによって「緊急保護が必要な無形文化遺産」に登録された。
さらに読む ⇒Wikiwand出典/画像元: https://www.wikiwand.com/ja/articles/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%81ボルシチは、家庭料理の奥深さを感じさせてくれますね。
手間暇をかけて作られた料理は、きっと格別な味わいでしょう。
著者は、4年前に本書を購入し、その魅力に改めて気づきました。
本書の料理は、現代の「速くて、安くて、簡単」な料理とは対照的に、手間暇をかけて作られる昔ながらの手法が特徴です。
料理を通して、文化や歴史を深く理解しようとする姿勢は、和食にも通じるところがあります。
本書には、肉を使わないボルシチのレシピも紹介されており、代わりに野菜をふんだんに使ったブイヨンをじっくり煮込む古典的なユダヤ風ブイヨンの作り方が示されています。
著者は、本書のタイトルや著者の生い立ち、つまり亡命ではなく移住したユダヤ系ロシア人の物語に共感し、料理への郷愁を感じています。
ボルシチか。確かに手間のかかる料理だけど、丁寧に作られた料理は、ワインや日本酒との相性が抜群なんだよな。じっくり味わいたいね。
グルジア料理の奥深さ
ハルチョーの秘訣？ 独自の風味？レシピのポイントは？
牛肉、玉ねぎ、スパイス、ザクロジュースなど！
グルジア料理の代表格、ハルチョーの奥深さに迫ります。
家庭でも作れるレシピを通じて、その魅力を紐解きます。
公開日:2021/09/09
✅ 料理研究家の口尾麻美氏が、世界各国のユニークな牛肉家庭料理を紹介しており、今回はジョージアの代表的な家庭料理であるハルチョー（牛肉のスパイシースープ）のレシピが紹介されています。
✅ ハルチョーは、米を使ってとろみを出し、くるみでコクを出し、スパイスやハーブを多用した、やや辛味のあるスープで、レモン汁で酸味を加えています。
✅ レシピでは、牛肉を炒めて玉ねぎと煮込み、米、トマト、にんにく、各種スパイスを加えて煮込み、最後にレモン汁、塩、くるみ、コリアンダーで味を調える手順が説明されています。
さらに読む ⇒料理王国出典/画像元: https://cuisine-kingdom.com/world-beefhomecooking-kharchoハルチョーのレシピは、家庭料理の幅を広げてくれそうですね。
スパイス使いや、ザクロジュースの使い方がポイントになりそうですね。
著者たちは、ハルチョーのレシピの中で、牛肉、玉ねぎ、小麦粉、クルミ、パセリ、バジル、シナモン、ザクロジュースまたはトマトピューレなどを使い、独自の風味を創り出しています。
また、フメリ・スネリの代わりにアジカを使用することも提案しています。
本書は、料理に対する深い洞察を示し、食道楽的な視点から世界を捉えることの重要性を説いています。
特に、ロシアのスープに対する情熱が強調されており、スープがメインディッシュになり得るという考え方が示されています。
著者は、ロシア料理を通して文化的なアイデンティティを再発見し、自身の食の好みを肯定していきます。
女性解放と料理の関係性についても触れ、家事労働に対する認識の変化についても考察しています。
ハルチョー、これは絶対作ってみます！牛肉とスパイスの組み合わせ、想像しただけで食欲そそられますね！あと、女性解放と料理の関係の話も興味ある！
牛すじボルシチの完成
牛すじボルシチ、美味しさの秘訣は？
野菜とじっくり煮込み、アクを丁寧に取り除く！
今回は、牛すじを使ったボルシチ作りに挑戦します。
家庭でも簡単に作れるレシピをご紹介します。
公開日:2024/12/12
✅ ボルシチは、ウクライナ発祥の東ヨーロッパの伝統的なスープ料理で、ビーツの赤い色が特徴。今回は牛すじを使ったレシピを紹介。
✅ レシピでは、牛すじを下処理し、野菜と一緒に煮込む。圧力鍋を使うことで時短が可能。
✅ ビーツは栄養価が高く、健康効果が期待できる。電気圧力鍋を使うと簡単に美味しく作れるのでおすすめ。
さらに読む ⇒らくらく栄養レシピ『なるほど食堂』出典/画像元: https://naruhodou.jp/entry/recipe0239牛すじを使ったボルシチ、美味しそうですね！牛すじを丁寧に下処理することが、美味しさの秘訣のようですね。
今回のボルシチ作りでは、牛すじを使用し、ブイヨンを取った残りの牛すじをメイン料理として活用することにしました。
牛すじは下茹でしてアクを取り除き、野菜をたっぷり使って煮込むことで、ボルシチの色に染まりやすく、美味しくなります。
美味しいブイヨンを作るコツは、弱火でじっくり煮込むこと、根菜を惜しまないこと、そしてアクをこまめに取ることです。
鶏肉の代わりに牛すじを使用した点は、本書のレシピとは異なるアレンジです。
本書は、料理を通して祖国への思いを表現したエッセイ集であり、料理を文化や言語として捉え、食道楽的な視点から世界を考察する内容です。
ロシア料理への愛情と、歴史や社会に対する皮肉な視点が織り交ぜられ、読者に深い共感と新たな発見をもたらす作品です。
牛すじ！これは良いですね！余すことなく食材を使うって、主婦としては嬉しいです。ボルシチ、私も作ってみようかな！
本日は、『亡命ロシア料理』を通して、グルジア料理の魅力を紐解きました。
食を通して文化を知る、素晴らしい体験でしたね。
💡 『亡命ロシア料理』を通して、グルジア料理の多様な魅力を知る。
💡 食を通して文化や歴史を読み解く、新しい食文化の楽しみ方の提案。
💡 家庭でも作れるレシピを通して、グルジア料理への挑戦を促す。
