食文化を守る？スローフード運動と生物多様性(？)失われゆく食文化を守るためのスローフード運動、味の箱舟プロジェクト、食と環境問題
「おいしい・きれい・ただしい」を掲げるスローフード運動。食の持続可能性を目指し、日本各地の伝統食材を守る「味の箱舟」プロジェクトが進行中！絶滅危惧の食材を絵本で紹介し、次世代へ繋ぐ。食生活と地球環境の関係を探る研究や、生物多様性保全の取り組みから、未来の食と文化を守るヒントが見える。あなたの食の選択が、地球を変える。
生物多様性と食文化の密接な関係
食文化の危機！生物多様性喪失が意味することとは？
文化と生物多様性の消滅。スローフード運動が鍵。
生物多様性と食文化の密接な関係について考察します。
生物多様性の重要性と、食文化がそれとどのように繋がっているのか、具体的に見ていきましょう。
✅ 生物多様性を守ることは、食文化をはじめとする地域の文化の多様性を守ることにつながる。それは、地域の動植物や自然環境と文化が深く結びついているため。
✅ ファストフードの普及とそれに伴うモノカルチャー型農業の拡大は、生物多様性と文化の多様性を失うリスクをもたらす一方、スローフード運動はそれに対抗する動きとして広まった。
✅ 日本は生物と文化の多様性を保つヒントを持っており、SDGs達成において重要な役割を担う可能性がある。しかし、その重要性を自覚し、現代的文脈で理解することが課題である。
さらに読む ⇒國學院大學出典/画像元: https://www.kokugakuin.ac.jp/article/107875生物多様性の喪失が文化の消滅に繋がるという指摘は、非常に重要だと思います。
食文化を守ることは、地域の文化を守ること、そして地球全体の多様性を守ることにも繋がるんですね。
國學院大學の古沢広祐教授は、食文化は生物多様性から生まれた知恵の結晶であると指摘し、七草の例を挙げ、生物多様性の喪失は文化の消滅につながると論じました。
ファストフードの普及によるモノカルチャー農業の拡大が、生物多様性と食文化の多様性を脅かしていると警鐘を鳴らし、スローフード運動の重要性を強調しています。
日本は「鎮守の森」や「里山・里海」といった文化を通じて生物多様性と文化多様性を保持する手がかりを持っており、各地の多様な文化は人類文化の多面性を凝縮しています。
しかし、地方の過疎化や世界都市間の競争激化により、日本の文化多様性は危機に瀕しています。
なるほど、食文化って、自然環境と密接に繋がっているんですね。ワインや日本酒も、その土地の風土が味に影響するって言いますし、深く納得しました。
ブルー・プラネット賞が示す食生活と環境への影響
ブループラネット賞受賞者、食習慣と環境への提言とは？
肉食から、魚や野菜中心の食生活へ！
ブループラネット賞を受賞したデイビッド・ティルマン教授の研究から、食習慣と環境問題の関係性を見ていきましょう。
食生活の改善が、私たちの健康と地球環境にどのような影響を与えるのか、解説します。
✅ 食習慣、健康、環境の問題は相互に関連しており、ティルマン教授は食習慣の改善がこれらの問題を解決する鍵だと提唱しています。
✅ ティルマン教授は、地中海式食事法や日本の伝統的な食事など、健康にも環境にも良い食習慣の例を提示し、赤肉の摂取量を減らすことの重要性を強調しています。
✅ ティルマン教授は、食料とエネルギーの問題に真剣に向き合い、楽しみながら食生活を改善し、持続可能な地球を実現するための小さな一歩を踏み出すことを推奨しています。
さらに読む ⇒ 公益財団法人 旭硝子財団出典/画像元: https://www.blueplanetprize.org/projects/2020prof_tilman/prof_tilman_s4.html食習慣と環境問題が深く関連しているという話は、非常に興味深いです。
健康にも環境にも良い食習慣を実践することで、より持続可能な社会に貢献できるというのは素晴らしいですね。
今年のブループラネット賞は、食習慣と環境への影響を研究したデイビッド・ティルマン教授と、IUCNレッドリストの基準を開発したサイモン・スチュアート博士に贈られました。
ティルマン教授は、食習慣、健康、環境が相互に影響し合う「トリレンマ」を提唱し、健康と環境に良い食習慣への移行を提案しています。
研究によると、非加工・加工赤肉は環境と健康に悪影響を与え、果物、野菜、全粒穀類、ナッツなどはその影響が少ないことが判明しました。
教授は、肉食中心から魚、鶏肉、果物、野菜を中心とした食習慣への転換を推奨しています。
一方、スチュアート博士は、IUCNレッドリストの開発を通じて生物多様性の保全に貢献し、絶滅危惧種の評価基準を確立しました。
赤身肉を減らして、魚とか野菜を食べるように心がけようかな。まずは、できることから始めてみます！
未来へ繋がる食の選択
食生活改善で何を守る？未来の地球と生物多様性！
健康、地球環境、多様な食文化！
未来へ繋がる食の選択について、2024年9月にイタリアで開催される「テッラ マードレ・サローネ デル グスト」の情報を中心にご紹介します。
✅ 2024年9月26日から9月30日にイタリア・トリノで開催される食の祭典「テッラ マードレ・サローネ デル グスト」に、日本スローフード協会が90名の日本代表団を派遣します。
✅ 代表団には、アグロエコロジーやリジェネラティブ農業を実践する30名の生産者が含まれ、世界中の食に関する人々との交流を通して、日本の食文化を発信します。
✅ イベントでは、ワークショップやカンファレンス、マーケットなど多彩なプログラムが予定されており、日本からは生産者が出展し、リジェネラティブな食や食文化について発信します。
さらに読む ⇒PR TIMES｜プレスリリース・ニュースリリースNo.1配信サービス出典/画像元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000048258.html世界中で食文化を守るための活動が行われていることに感動しました。
多様な食文化を次世代へ繋ぐため、私たち一人ひとりが何ができるのか、改めて考える機会になりました。
ティルマン教授とスチュアート博士のメッセージは、食生活の改善が個人の健康だけでなく、地球環境の保全にもつながるという点に集約されます。
スローフードの理念に基づき、持続可能な社会の実現を目指す取り組みは、私たちの食の選択が未来の地球を左右する可能性を示唆しています。
食生活の改善を通じて生物多様性の保全に貢献できるという希望も提示されており、多様な食文化を守り、次世代へ繋ぐための活動が重要であると示唆しています。
スローフードのイベント、すごく興味あります！日本からもたくさん参加するんですね。私も、もっと色々な食文化に触れてみたいです。
本日は、食文化を守るための様々な活動についてご紹介しました。
私たちの食の選択が、未来の地球を左右する可能性を秘めていることを認識し、持続可能な社会の実現に向けて、共に歩んでいきましょう。
💡 スローフード運動は、食の持続可能性を目指し、地域固有の食材を守る活動。
💡 「味の箱舟」プロジェクトは、消滅の危機にある食材を記録し、次世代へ繋ぐ取り組み。
💡 食生活の改善は、個人の健康と地球環境の保全に貢献する。
